今、中国で邦人は安全なのか?

 尖閣諸島問題を発端に、連日「日中問題」が報道され続けるそんな最中(さなか)、上海に4泊5日で旅行に行って来ましたので、ちょっと思い感じたことを(数回に分けて)書いてみたいと思います。

 まず、なぜこの時期に中国に行ったかといいますと、ニュースにもなった、「上海片道4000円の格安航空チケット」が取れたからでして、チケットを取った約1ヶ月前には、旅行期間中に日中関係がこんなことになろうとは思いもよりませんでした。旅行の目的は、現在、上海に赴任している父と、一緒に滞在している母に、孫の顔を見せに息子(5歳)を連れて遊びに行くことで、ちょっと遅い夏休みを取って、親子で羽を伸ばして参りました。

 時期が時期でしたので、人に「上海に行く」と話すと、ほぼ100%の確立で「大丈夫?本当に気をつけてね。」と言われ、随分と心配をされましたが、結果から言いますと、旅行中に危険な目にあったり、嫌な思いをするようなことは一切なく、終始楽しい旅行となりました。旅行中、息子に親しげに話しかけてくれる中国人こそたくさんいましたが、日本人と知って、敵意や嫌悪感を示すような人には出会わず、私の行動した範囲では、反日デモを目にすることもなく、日中関係の緊張感を肌で感じることはありませんでした。

 また、上海の大学で日本語教師をしている父においても、今回の日中問題を受けて、何か問題が生じたり不利益をこうむるようなことはなく、日常どおりの勤務を続けています。何かあれば領事館から連絡があるそうですが、そういうこともないとのことです。

上海片道4000円の格安航空券の実情は?

イカス春秋航空 2

 さて、4000円格安航空券のことを書いておきましょう。「春秋航空」という中国の航空会社が、この9月より、上海―茨城の片道4000円航空券を発売したことは、ニュースなどで取り上げられましたので、ご存知の方も居られると思います。

 この春秋航空のことをネットで検索しますと、「押し売りがひどい」「トイレが汚い」など、散々な評判なのですが、私の感想としては、結構良かったですよ。本当に。確かに座席は狭く、背もたれは固定でリクライニング出来ず、飲食は有料ですが、4000円という価格を考えると、むしろ満足度すらあります。言われているような“押し売り”行為もなく、乗客の代表者が、前でマイクで感想を言うコーナーがあったり、みんなで体操をする時間が設けられていたりと、楽しいフライトでした。手荷物のサイズ(他航空と比べ、小さい荷物しか機内に持ち込めない)なども、実際は弾力的な対応をしていましたし、のきなみ印象は良かったです。茨城、上海ともに、日本語が通じるスタッフがいました。また、利用したいです。

春秋航空の機内、座席は狭目

予告

ちょっと長くなりましたので、今日はこのくらいにして、続きは後日書きたいと思います。以降、「上海でのツイッター使用法」「町や人々の様子」「海賊版DVD」などの内容を予定しておりますので、また、お越し頂けると大変嬉しいです。

なお、flickrに写真をたくさんアップしておりますので、よろしければご覧ください。